◆霊魂の実体
- 解釈：霊魂は「非物質的な存在のこと」とも説明されている。とすれば、霊魂は、この世に「物体」のように憚るモノではない。
- Literal：Substance of the soul.
- Interpretation：The soul is also explaining "non-material existence." When doing, the soul isn't the thing amplified in this world like "object".
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しかし、霊魂には実体があると考えられている。ヒトが存在するから、そのヒトの霊魂が存在する。それぞれのヒトには、それぞれの霊魂があるのである。
しかして、霊魂の実体に関して「例えられる（対比される）モノ（＝霊魂の態様）」として、次のようなことが考えられる。
(1) 光り（光）
霊魂について、ヒトが第一番として想起されるモノは「光」であろう。光には、①天然の光＝日光、②物質的人工的な光＝電光や花火、③想像上の光＝聖書に言う光り・光明（仏が発する光）などがある。
(2) 空気
空気を構成する物質の混合具合によって、ヒトが感じ取る心の持ち方が異なる。そのような空気には、爽やかな空気・荘厳な佇まい・おふくろの味を連想させる故郷の匂い・高山での希薄な空気などが挙げられる。
(3) 雰囲気
雰囲気とは、「その場を満たしている一般的な気分・空気」と説明されている。雰囲気は、モノ（ヒトも）の活動によって醸し出されるものであるが、活動が停止すれば、雰囲気も消滅する。
(4) 真理
万人の認める真理として、公式（数学における定理）を挙げることができる。
(5) 言葉
言葉の例として、思想宗教（偉人の唱えた言葉）・ことわざ（この世の人の道を具現した言葉）などがある。
それぞれのヒト（属人的）に、これらのモノを結びつけることによって、霊魂が実体化される。私共は、実体化されたそのヒトの霊魂に出会うことで、そのヒトの霊魂に感応されるのであろう。即ち、そのヒトの行状が上記「霊魂の態様」のいずれかに結合することで、そのヒトの霊魂を神のように、ないしは「神」として崇拝され得る。例えば、天照大御神・乃木希典大人之命・各地の菅原神社などがある。
また、そのヒトの行状に対する期待度の如何によって、そのヒトの霊魂存在の永続性が問われるのではないだろうか。換言すれば、「霊魂は不滅」ではあるが、子孫・後進の時代がだんだんと経過するに応じて、属人的な霊魂は拡散して融合希薄になり、やがては産土神社に吸収同化されたとしても、後々の彼等の目には留まらなくなって行く運命にあろうと考えられる。