◆黒文字（クロモジ）
- 解釈：爪楊枝の原木。
- Literal：A spicebush.
- Interpretation：The raw materials tree of toothpick.
- Category：My saying
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△クロモジ：クスノキ科（裏日本にはオオバクロモジが生えている）
クロモジは楊枝に削って使用するが、これには皮が付いていて、クスノキ科の樹特有の香が珍重されている。京都ではクロモジを鳥柴と言った。鷹狩の獲物の鳥を人に贈るのに、この樹の枝に結わえつけて持って行くのが多かったから起こったのだという。つまりは鳥をつける柴だから鳥柴と云った。
越後から東北にかけては熊やアオシシ（日本カモシカ）を捕ったあと、山の神を祭るときにこの木を用いる例が多い。この木の串を作って、まん中を二つに割り、そこへ内臓の一部を切ってはさみ、火で焙って地上に刺し、神を祭る言葉を唱える。山陰一帯では餅花をクロモジの木に挿して飾る風習がある。また信州三河ではクロモジの先に五平餅を付けて焼く。（講談社学術文庫谷川健一著『常世論』引用）