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◇36自分を律するものは 自分自身を律するものとしては、(1) 世界宗教と、(2) 古来からの民族宗教とがある。 世界宗教としての聖書宗教では聖書、仏教では経典（お経）がある。信者たちは、それぞれ所属する宗教の下で、教義経典に遵うことによって、幸福な一生を終えるとともに、死後も神仏の下で平穏に過ごせる。 わが国古来の民族宗教である神道でどうでしょうか？ 神道（神社神道）には、言挙げ（ことあげ）する（主張する）教義経典がない。 では、神道では、何によって自分を律し、もって有意義な人生を送ったり、円満な家庭を営んだり、道徳や公序良俗を旨とする社会生活を形作っているのであろうか。 それは、私は、諺（ことわざ）に起因すると思う。だんだん成長して社会生活に慣れるにしたがい、諺の意味を理解できないと、社会へ仲間入り出来なくなる。人は、社会で活躍することで、それなりの満足度を体験し幸福感を味わうことが出来る。 諺には、善悪良否など相反する言葉が並列的に存在する。私共は、その相反する両方の言葉を取捨選択し自覚することで、自分自身を律するのである。 わが国は、そのようなことを理解し得る程度の社会水準にあると云うことでもある。 △日本のことわざ （OFF LINE） |