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◇18恥ずかしい 恥ずかしい（羞ずかしい）：１ 自分の欠点・過失などを自覚して体裁悪く感じるさま。面目ない。２ 人目につきたくない思いである。気詰まりである。てれくさい。３ 相手がすぐれていて気おくれするさま。立派である。（goo辞書） 「恥ずかしい」とは、相手（他人）を意識したときに生ずる感情である。 わが国では古来、自分の無知に気がつくとか、性に目覚めたとき、その対処の仕方に戸惑うときなどに恥ずかしいと思う。 わが国のこのような感情は、とても尊いものだと思う。このような「恥ずかしい」と心に思うことで、それ以降の言動に意を注ぐことになり、もって人格の形成や道徳の醸成、人としての成長が図られるのである。これは、とても大切にしたいものだと思う。恥ずかしさと自尊心とは、表裏一体であり、切っても切れない関係にある。 △罪 ところで、自分のこのような羞恥心（しゅうちしん）を相手（他人）に看破されると、自尊心を傷つけられたと感じる。例えば、病気であることを知られたくないと思っているときとか、知られたくない病気にかかっているときとか。また経済的に行き詰まっているときとか、社会に嫌気がさして引きこもっているときなど。このような時に、その「恥ずかしいと状態」を見破られるとか、過度な世話を焼かれたり……、つまりそのとき、社会の一員として、とても恥ずかしいと思い込む。 恥ずかしさのあまり社会復帰への意気込みが失われとき、自殺という考えが頭をよぎる。 自殺予防に携わるときは、声掛けは重要なことではあるが、その恥部へまで立ち入ってはいけない。その人の恥部に触れないこととして、社会復帰へ誘導し、居場所探しを促す……。その人の自尊心を大切にしなければならない。［守］ |