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スプラウト(Sprout) − スプラウトは天然のサプリメント!?

 植物の種子は、栄養素が凝縮された状態。その種子が発芽した直後のスプラウトは、光合成により、種子の状態では存在しなかったビタミンCが合成され、種子と野菜の栄養素を併せ持つ。
 そのため、親野菜と比較するとビタミン類の多くの項目で高い数値を示す。
 特にブロッコリーには、ファイトケミカルの一種スルフォラファンという成分が含まれている。この成分は、植物の中ではグルコシノレートの状態で、口の中で咀嚼することにより、酵素であるミロシナーゼと反応してスルフォラファンに変化。これが体内の防御機能である解毒酵素を増やすスイッチを入れる。この効果は「間接的」なもので、ビタミンCなどの抗酸化物質の効果が1日程度に対し、スルフォラファンは、3日間程度持続することが知られている。この成分は、アメリカのジョンズ・ホプキンス医科大学のポール・タラレー博士が、長年にわたるがん予防研究の中で発見した成分。高いがん予防効果が期待される。しかしブロッコリーに微量にしか含まれていないため、その後の研究で特定の品種を使い、特別な栽培を行った発芽3日目の新芽に高濃度のスルフォラファンが含まれることを突き止めた。タラレー博士は、その新芽に「スーパースプラウト」と名づけ、発表された1992年にはアメリカでブームが巻き起こった。現在、日本でタラレー博士の指導を受けて「スーパースプラウト」を生産しているのが、村上農園。定期的にスルフォラファン含有量を検査し、高濃度に保っていることを確認している。

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