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◆あなたはどちら - 二者択一（唯物論的な手法）基調例題 ◇イエス･キリストは、「差別されている人々のことに腐心し、その結果、むごい死に方をした」と伝えられています。 ⇒あなたはどちら？ ①イエス･キリストが処刑されることで、私どもの原罪は贖罪されました。その代償として、イエス･キリストの行跡とは真逆の道を指向することが許されるのです。即ち、私ども教徒（選民）は、新約聖書（福音書）の定めに逸脱しない範囲で、「楽園的な生活」を享受することが約束されているのです。 ②私も、イエス･キリストの崇高なお心（志）に共感（帰依）し、身を挺して慈善の道を邁進したい。 ⇒三元論では、 人類（あらゆる生物も）は日進月歩で進化して行きます。何故なら、人類は、この世において、他（人類以外の全ての物）と伍しつつ、その繁栄を期すべき任務を帯びているからです。人類の思考や言動は無限に成長し続け、「不可能」なことに悩むことはなくなってきます。また、慈善の道を進むためには、日夜不断の経済的努力も欠かせません。即ち、そのような「快楽」と「努力」との調整（加減を見極めること）を図るは、第三のキーとしての「自己」なのです。 ◇イスラム教を立教したモハメッドは、当時の世相を念頭にそれを打開すべく、多妻制を推進したり、禁酒や、食べ物などについてのタブー（禁忌）を採り入れたりしました。即ち、コーランは、信者に対して、「現実実態に即した、劣等感的（先進キリスト教国の次位）な社会体制に専念しかつ耐え忍ぶ」ように教示しているのです。 ⇒あなたはどちら？ ①「緑の地球」とはかけ離れた環境に住む私たちは、コーランの建前を畏敬しつつ、その教えを柔軟に解釈するような「人生観」を持っています。 ②コーランに定める「教え」を厳守し、従ってパラダイムの変革には否定的です。それが、ムスリムの当然の務めです。 ⇒三元論では、 現行のコーランだけでは、世界規模の「普遍的な宗教論」としては、いささか物足りないような立論のように思われます。何故なら、パラダイムが更新されないと、現行の世界に遅れをとらずに伍してゆくことは不可能だからです。 ◇釈迦は、家出（出家とも）をして、勝手気ままとも推量される言動、即ち、同志だけによる集団生活を営み、生類を憐れみ、あるべき人生論や死後の夢論「仏教」を創案しました。 ⇒あなたはどちら？ ①そもそも出家も、解脱も、涅槃も、「在家（布施）」なしでは会得できないことを、私たち信徒は「御存じ」です。まずは、「布施」を行えるような経済基盤を確保することです。 ②「仏法僧」のパラダイムは、私たちの行うべき「人生の命題」です。 ⇒三元論では、 そもそも、自分自身の「生きざま」について、「僧（僧の采配）」に丸投げすること（代行させること）自体、「仏教の理論」には「甘さ（わがままさ）」がある。「生前の言動」が「死後の安寧」に置き換わるとき、そこでは、例えばいわゆる「遊離魂」は曼荼羅の中に固定（封じ込められ）されてしまい、「自由な雰囲気」に浸ることはできません。 ◇わが国の神道は、「言挙げしない（教理を有しない）」こととされています。しからば、「何」をもって、自己や社会を律するのでしょうか。 ⇒あなたはどちら？ ①私たちは、他のいろいろな宗教宗派の教えの中から「いいとこどり」をして、その場を凌いでいます。 ②私たちは、歴史的伝統的な日本古来の慣習に即して、個人的に偏ることなく、社会の一員としての務めを果たすことです。 ⇒三元論では、 人口に膾炙しれている「ことわざ（日本の諺）」にその価値観や理念を求めています。［守］ |