|
◆自尊心 (1) 自尊心とは 自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。プライド。（goo辞書） (2) 自尊心とプライドの違い（出典：人材教育コンサルタント有限会社ヴィーナスアソシエイション） 日本では、この自尊心と傲慢さは、同じようなものと同一視されてしまっているようですが、英語では、自尊心と傲慢さは、はっきりと言葉で違えて認識しています。自尊心は、Self-esteemであり、傲慢さは、Prideと表現されて、それぞれは、全く違うものであると認識されているのです。 Self-esteem（自尊心）とPride（プライド）の違いを整理してみると、次の事が言えると思います。 ＜Self-esteem（自尊心）＞ ・自信に由来する ・自分の存在そのものを尊いと感じる ・欠点も含めて自分を受け入れられる ・失敗にめげずチャレンジング ・基本的に安心 ＜Pride（プライド）＞ ・劣等感に由来する ・他者と比較して、自分が上（下） と感じる ・自分の欠点の存在を許せず責める ・失敗を恐れて防衛的、保守的 ・基本的に不安 (3) 自尊心を傷つけられる（出典：Weblio類語辞書） ①相手から誇りが傷つくようなことをされること 類語⇒侮辱される。見くびられる。軽侮される。侮られる。侮蔑される。見縊られる。軽く見られる。軽んじられる。劣ったものと見なされる。軽蔑される。ナメられる。舐められる。すっかり舐められる。すっかりナメられる。自尊心を傷つけられる。辱めを受ける。恥をかかされる。陵辱される。コケにされる。軽く扱われる。辱められる。顔に泥を塗られる。誇りを踏みにじられる。プライドを傷つけられる。プライドを踏みにじられる。 ②恥ずかしい思いをすること 類語⇒恥をかく。恥をかかされる。恥ずかしい思いをする。赤っ恥をかく。恥ずかしい思いをさせられる。大恥をかく。辱めを受ける。屈辱を受ける。屈辱を味わう。恥辱を受ける。面汚しを受ける。顔汚しを受ける。自尊心を傷つけられる。面目をつぶされる。プライドを傷つけられる。屈辱にまみれる。体面を汚される。誇りを傷つけられる。大きな恥をかく。面目を失う。面目をつぶす。恥辱を味わう。恥を受ける。恥辱を味わう。赤っ恥をかかされる。精神的ダメージを受ける。ドロを塗られる。汚名を着せられる。体面を傷つけられる。顔をつぶされる。プライドをズタズタにされる。汚辱にまみれる。汚辱をこうむる。面目を潰される。赤恥をかく。大恥をかかされる。誇りが損なわれる。面目が損なわれる。 (4) 自律・自助努力 自律・自助努力などを旨とするわが日本人は、自尊心を傷つけられると可成り落ち込んだり、焦ったりします。 ①相手から誇りが傷つくようなことをされること 前掲「相手から誇りが傷つくようなこと」をされると、いわゆる「世間体」を気にするようになります。しかし、大方の場合、自律・自助努力に励めば、時間の経過とともに、心の傷は消えて行きましょう。 ②恥ずかしい思いをすること 前掲「恥ずかしい思い」をすると、この思いは心の内面まで潜入するので、立ち直ることはとても難しくなります。何故なら、「恥ずかしい」と言う感情は、人間特有の、かつ人間たる「モノとしての本源」だからなのです。人間の感情から「恥ずかしさ」を取り去ると、それは人間とは呼ばれず、人間の皮を被った「一塊の生物」になり下がりましょう。 したがって私共は、ひきこもりなどにお手伝いするとき、このような感情認識について、相互に心を開いて共有し合えるかどうかを考える必要がありましょう。［守］ |